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あなたの庭が、この町の風景を作る。

樹木医の作庭家が手がける、100年後も残る「播磨の庭」。

地元姫路で、父の代から数えて約60年。個人庭園の設計・施工管理を中心に、庭木や石など庭園材料の販売を行っています。私は、天然記念物をはじめとする古木を中心に樹木の診断治療を行う「樹木医」としても活動しており、そのスキルを庭づくりにも活かしています。庭づくりに決まりはありませんが、その土地の良さを引き出していくと、自然とオリジナリティのあるその土地になじむ庭が生まれてきます。私が目指しているのも、和でも洋でもない「播磨の庭」。100年後のこの町にも風景として残すために、播磨の気候風土にあう樹木をおすすめし、石一つにもこだわっています。庭づくりはお住まいのある地域の歴史を調べ、植栽の参考に古い樹々が残る近隣の鎮守の森に足を運ぶところから始め、目に見えない土づくりを大切にし、石もできるだけ地元産の石を使用して、手仕事にもこだわっています。それは、一時の物珍しさでなく建物とともに時を経て味わいを増していくのに大事なことだと考えるからです。

あなたの庭が、この町の風景を作る。

心地よい風景は、時代を越えて愛される。

そもそも庭園づくり自体、自然界から見たら無理をしています。それを理解しながら樹木など自然の力を借りて、夏には風に揺れる樹々が日陰をつくって家を涼やかにし、落葉の冬には室内に十分な光をいれるといった庭の機能を活かして、心地よいと感じられる空間を提供できなければならないと思っています。庭づくりで、お客さんの要望をお聞きする際に私がお伝えしているのは「町の風景の一つとして、自分の家の庭をとらえてほしい」ということ。姫路にも古くからの美しい街並が残っていますが、そこに心地よさや落ち着きを感じるのは、近所にも配慮した統一美があるからなんです。家を建てた人が、自分の家を「町の一部」として捕らえた作り方をされていたという当時の実例で、今の時代もしぜんと大事にされています。持ち主だけでなく、この家先を歩く人みんながなんだか心地いいと感じる。そうした一角が町全体に増えれば、住む人も自慢の町になるのではないでしょうか。

あなたの庭が、この町の風景を作る。

Message

今は、家具や家も使い捨てで「緑」まで消費される時代です。姫路の町家再生に携わっている私は、空き家に住みたい、田舎暮らしをしたいという方からの要望をうかがう機会が最近少しずつ増えて、木や自然の存在が見直されつつあると実感しています。イエールプラスにおいても、今ある自然、今ある命を生かしながら、過去の蓄積の上になりたつ伝統を大事にしながらも、時代に対応する常に新しい創造力を持って取り組んでいければと思っています。

(プロフィール)
1955年創業。個人庭園の設計施工、庭園樹木の生産販売などの傍ら、姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」の設計・施工・庭園管理、姫路城桜樹勢調査なども担当。代表の藤原氏は姫路市で初めての樹木医認定取得者(1996年)。兵庫県みどりのヘリテージマネージャー、兵庫県名勝部門ヘリテージマネージャーとして、県内の史跡や樹木の保護活動を行っている。